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練習3 型紙の制作 1/2

リリース6対応版
練習3と4で標準的な製図作業の流れを学びます。
すでに作ってあるケープの型紙について説明したのち、型紙を差し替えてサイズを自分用に変更します。 その後デザインを自分の好みに変えてみます。

ファイルの読み込み

洋裁\ケープ\以下に置いてあるケープ.ktdを読み込みます。
下の型紙が現れます。
ケープ


標準的な製図方法

このケープの型紙は、洋裁CADの標準的な製図方法で書かれています。
この製図手順を見てゆきましょう。
練習1で学んだように、洋裁CADは「線をひく手順を記述」してゆきます。また、型紙を構成しているものは「要素」です。
ウインドウ左側の要素リストを上から順に読んでゆけば、この型紙がどういう手順で描かれているか、知ることができます。
大まかにいうと、
1.原型の読み込み
2.原型の展開
3.変更に使う数値の準備
4.各型紙の製図
の順で製図しています。これは、紙を使って普通に型紙を作る手順とほぼ同じです。
順番に見てゆきます。

要素の順序変更

リストの一番下にある未定義要素を左クリックして、ポップアップメニューの順序変更を選びます。テキストボックスに9を入力するか、テキストボックス上にマウスを載せてホイールを動かし、矢印 が9になるまで回します。
注:画像では未定義要素は144ですが、現在のファイルを読み込むと145になります。144→145と読み替えて進めてください。
順序変更

「順序変更実行」 ボタン を押すと、下の図のように、未定義要素が9の上へジャンプします。そして、点しかなくなってしまいました。
ケープ

これは、要素1までの作業時点へ移動したことを意味しています。「未」とあるのは「まだ生まれていない要素」です。
要素1に「非」とありますが、これは非表示の意味です。これを表示してみましょう。
要素1上で左クリックしてポップアップメニューから「表示/非表示」を選びます。
ケープ

これで原型が表示されました。

参照型紙の挿入

この時点での手順を説明します。
要素0は点です。
要素1は他で作った原型を読み込んでいます。
型紙を読み込む際には基準となる点が必要です。ですので、まず点を置き、その点を基準として型紙を読み込んでいるのです。
ケープ

原型の展開

再び未定義要素を順序変更して9の下に移動してください。9を入力すると移動します。
線が見えない場合は、要素9を再定義して非表示を「いいえ」にします。
ケープ

脇にあったダーツが肩に移動しました。要素9では原型を展開する作業をしています。
ところで要素9のグループとはなんでしょうか?
ケープ

グループ要素

グループ要素は袋のような要素で、仲間の要素をひとまとめにする役割があります。
要素9を定義して、「展開」の値をはいに変更してください。すると...
ケープ

グループ内に入っていた2,3,4,5,6,7,8の要素が現れました。
要素の数が増えると見づらくなるので、こうしてグループごとに分けます。
また、グループごとに色や印刷番号を指定することができるため、とても便利です。
左上の「展開」 ボタン で全てのグループを強制展開することができます。
ただし、強制展開中のグループ内要素の順序変更はできません。グループ内の要素の順序変更は、上記の方法で展開してから行ってください。

身頃の製図

未定義要素を24の下に移動してください。
グループ要素24の中に含まれているいる要素は、前身頃を書いてることがわかります。
ケープ前身頃

未定義要素を順に移動させ、112の下まで移動してみましょう。
グループで1つの型紙を書いることが判りますね。
グループの要素定義フレームを開くと、各グループで異なる印刷番号が割り当てられていることがわかります。
この印刷番号で型紙を分けています。
ケープ印刷番号

以上で標準的な製図方法の説明を終わります。

原型の差し替え

洋裁CADの大きな特徴の1つは原型の差し替え機能です。
今まで見てきたケープは、私が着るために作った型紙です。実際に作るとこんな感じ
ケープ

私は男性ですから、男性用の原型を使っています。
この原型を前回の練習で作ったあなたサイズの原型と差し替えてみましょう。
自分用の原型を移動させます。「洋裁\原型\」ホルダ内にあるkts形式ファイルを、「洋裁\ケープ\」内にコピーします。
洋裁CADにはファイルを移動する機能はありません。Windowsのファイルエクスプローラーを使ってコピーしてください。
要素1、ファイル参照を定義して、ファイル名をさしかえます。
ケープ印刷番号

コンボボックスをクリックすると、ホルダ内にあるktsファイルの一覧が表示されるので、自分の原型作ったを選択します。
原型の大きさが変わりましたね。定義 ボタン を押すと差し替え完了。ケープのサイズも原型に従って変化しています。
下の動画は原型を差し替えによる型紙の変化を示しています。文化式男子→文化式女子→ドレメ式女子と原型が変わります。
身頃だけでなく、襟なども追従して変わっていることがわかりますね。

ケープ原型差し替え

洋裁CADは今まで出来なかった、「型紙の共有」を可能にします。体型の違った人でも、性別が違っていても共有が可能です。
もしあなたが良い型紙を作ったら、ネットを通じて公開してみてください。一緒に洋裁文化を盛り上げてゆきましょう。

デザインの変更

サイズを変えたら、今度は自分好みに各部を変えてみます。
要素21,13,12はそれぞれ変更するための数値を格納しています。
21は、前後の身頃の裾部分の角度を決める数値です。95°が入っていますが、入れ変えてみましょう。あまりかけ離れた数値を入れると壊れてしまいますよ。
13は肩から袖への角度を決めています。20°が入っていますが、小さくするとケープは広がり、大きくするとすぼまります。
12はケープの袖丈の調整をしています。170が入っていますが、原型の情報に入っている袖丈より170mmをひいた数値をケープの袖丈としています。
この170を0に近づければケープは長くなり、大きくすれば小さくなります。

デザイン変更フレームの使用

数値の変更は、これまで行ったように要素の再定義で行えますが、全体を見ながら変更する場合はデザイン変更フレームを使います。
デザイン変更フレームの使いかたは こちらを参照してください。

下のように動きます。
ケープ原型差し替え

今回の説明は、「要素の性質を変えてデザインを変える」ものです。
直線曲線に変更したり、角を丸めるといった変更もできますが、「要素を差し替えたり挿入する」作業が必要になるので難易度が上がります。これは以降の練習で説明します。

これで練習3は終了です。
ファイルをktd方式で別名保存しておいてください。
次はケープの型紙をPDFファイルに出力します。


次練習4

最終更新日: 2016-03-02 19:21:50

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