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座標系について

点や線の位置を決める方法、座標系について考えてみましょう。
洋裁CADでは主に直交座標と極座標の二つを使います。
この説明にはYoutube版もあります。

直交座標

直交座標

横方向Xと縦方向Yの距離で位置を表す方法です。
平面の上のある点を原基準点とし、この位置からX方向Y方向の距離で点の位置を決めます。
方眼紙のようなもの想像すると良いでしょう。
X方向は右にプラス左にマイナスで示します。Y方向は上がプラス下がマイナスです。
下の図は基準点からX=80Y=50の位置に点を打つ場合の定義方法を示しています。

極座標

極座標

方向と距離の二つで位置を決める方法です。基準の点から右方向を0°上方向を90°左方向を180°下方向を270°として、一周360度の角度を割り振ります。 これと距離を組み合わせて位置を決めます。下の図は基準点から方向45°距離100mmの12点を定義しています。

絶対座標と相対座標

原点(X=0,Y=0の点)を常に基準点とする絶対座標と、任意の点を基準点にする相対座標の2種類があります。
洋裁CADでは絶対座標は点要素の定義方法、座標点でのみ使っています。
相対座標は基準点が変わると座標も変わるのが特徴です。洋裁CADではこの相対座標をうまく使って、「変形する型紙」を製図します。
下の動画は原型型紙の脇の角点からゆとりをX方向に10mmY方向に-10mmとった点を作って製図した袖ぐりです。 原型型紙の変形に応じて服の袖ぐり位置も変わり、一定のゆとりが維持されていることが解りますね。


線上の座標

特殊な定義方法で、線上の点を基準に座標を定義するものがあります。
極座標ですが、右方向を0°にするのではなく、線の進行方向を0°にして位置を決める方法です。
点の定義方法「線上オフセット点」で使っています。他にテキスタイル作成の定義の中でも使われています。

最終更新日: 2021-08-15 11:48:31

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