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洋裁CADが生み出す新しいビジネスモデル

3D化後の洋裁CADを使った新しいビジネスモデルを考えました。

概要

店舗に3Dスキャナー、レーザーカッター、洋裁CADの入ったパソコン、縫製設備を備えておきます。
初めてオーダーするお客さんは、3Dスキャナーで全身をスキャンし、データを登録します。
次に作りたい衣服のサンプルと、使いたいものを選んでもらいます。
洋裁CADを立ち上げて、スキャンしたお客さんの人体データと、選択したパターンデータを呼び出し、人体データに着せます。

服のサイズが合っていないので、人体データに沿うように数値を入れ替えてパターンを人体データに合わせます。

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その後お客さんに立ち会ってもらってスカートの長さや膨らみ、袖の長さなど、お客さんの好みに応じてデザインをカスタマイズします。
パターンの修正が終わったら、レーザーカッター用のパターンデータを出力します。
レーザーカッターにお客さんの選んだ布をセットして、パターンデータを読み込み、裁断します。
原則1回しか使わないパターンなので、紙の型紙を作る必要はなく、パターンはデーターの形でPCからカッターへ渡します。
縫製には時間がかかるので、お客さんには後日来店して服を受け取っていただきます。

特徴

お客さんの3Dデータをそのまま使うので、服を正確に沿わせることができます。
お客さんは選ぶだけの立場でしたが、このビジネスモデルでは、限定的にデザインまで関与できるようになります。

設備について

3Dスキャナーは人体用の大型のものが必要になります。多数のカメラを備えて一瞬でスキャンできるものです。
人体はふらついたり呼吸したりするので、スキャンに時間のかかるタイプのものはおそらく使えないでしょう。広い設置場所も必要になります。
こちらだと300万円ぐらい。

レーザーカッターは、布しか切らないので低出力のもので十分です。私が今使っているものは3.5W出力、ワークエリア1×2mほどの特注品です。
レーザーカッター

こちらから20万円弱ほどで購入できます。

3D上でパターンを変更するには、数値を入れ替えれば自動的にパターンが書き換えられるパラメトリック方式のCADが必要になります。
機械設計用の三次元CADではパラメトリック方式が一般的ですが、現在パラメトリックアパレルCADは洋裁CADだけのようです。

問題点

人体をスキャンするには、下着姿になる必要があります。お客さんは女性が多いでしょうから、スキャナーを操作する人は女性であることが望ましいです。
スキャンした自分のデータを見るのは恥ずかしいと感じるでしょう。
よほど体型に自信のある人は別でしょうけれども、モニターの自分のデータを人に見られるのは気が引けると思います。 このビジネスモデルの一番のネックがこの点になるかなと思います。
現状では簡単な服しか3D上で縫い合わせることができません。襟などはうまく表現できていません。 お客さんが見て「これを着てみたい」と思うほど綺麗にシミュレーション画像はまだできていない状況。
レーザーカッターは危険な設備なので、お店には置けないかもしれません。あるいは十分な防護容器の中に納める必要があるでしょう。

その他の使い方

洋裁教室にこうした設備を置くのも良いかなと思います。
3Dスキャナーは高額だし使用頻度は少ないので、スキャンサービスをしているところでスキャンしてもらいます。
洋裁CADでテンプレートになるパターンを用意しておいて、生徒さんに合わせてカスタマイズしてパターンを出力します。
型紙を作る手間がなくなるので縫製などに時間を多くかけられるようになります

最終更新日: 2020-05-18 11:48:20

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Author: Tomoyuki Ito

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