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原型型紙の展開方法、考え方とパターンの例

原型型紙の展開方法について考え方を解説しています。
YouTube版もあるのでこちらもご覧になってください。

服は原型型紙をもとに製図する

服を製図する場合は予め着用者用の原型型紙を作っておき、そこからゆとりを持った位置に線を引いて服の型紙を作ります。
原型型紙を展開して形を変えるとそれに沿った形で作る服の型紙も形が変わります。
下の図は同じ原型型紙を使っているけれども異なった展開を行なった原型型紙をもとに製図したワンピースです。
ずいぶん印象が変わりますね。
原型展開とワンピース

型紙の形状はこうなっています。
原型展開とワンピースの型紙


ダーツの役割

原型型紙にもよりますが文化式原型にはたくさんのダーツが入っています。
適切にダーツを入れると服が体に密着してくれます。下の図は文化式新原型女子です。
文化式新原型女子

ウエストのダーツ

原型型紙の下の方に縦にいくつも入っているダーツはウエストを引き締めるためのものです。
ウエストダーツ

人体の形状をデフォルメして考えると下の図のようなくびれた円筒になります。
この円筒を包み込むような服の型紙は右のような形になりますね。
ウエストダーツの原理

円筒は上からバスト、ウエスト、ヒップに相当します。
原型型紙ではバストからウエストまでしかないのでくびれは上半分しかありません。
なのでウエストダーツも上半分が付いています。
3Dで見ると、ウエストダーツがある場合とないのとではウエスト部分のゆとりが異なるのが分かります。
ウエストダーツなし ウエストダーツあり


胸と肩甲骨のダーツ

胸や肩甲骨の部分の膨らみは円錐形でデフォルメすることができます。
円錐の頂点から辺に向かって切り込みを入れれば円錐を平面に展開することができます。
棟癖ダーツの原理

バストポイントから出ているダーツと肩甲骨のあたりから出ているダーツがこれに相当します。
胸ぐせダーツ

3Dで見ると、ダーツの有無で人体への密着度が変わることが解ります。

円錐を平面に展開するための切れ込みは、どの角度から入れても問題なく円錐に戻すことができます。

同様に胸と肩甲骨のダーツは角度を変えても頂点を変えなければ服にした時の形状は変わりません。
このダーツの角度を変えて原型を切り分けることを原型型紙の展開と言います。もちろん他にも方法はありますが今回はこの方法で展開を行なっています。


原型型紙展開と服のパターンの関係

展開を変更して異なる形状にした原型型紙を使ったパターンの例を以下に示します。
パターンの形状はそれぞれ異なりますが、合わせて服にすれば皆同じようにワンピースになることがわかりますね。

最終更新日: 2021-06-16 15:23:27

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Author: Tomoyuki Ito

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