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補正機能付き原型型紙の使いかた
このページでは、補正機能付きの文化式新原型型紙を「洋裁CAD」で使う場合の説明をしています。
こんなことが出来ます
洋裁に使う原型型紙を、希望のサイズで製図します。標準の製図方法では体にフィットしない場合は、各部の寸法を調整ができます。
サイズ変更に加えて調整できる項目は...
バストポイントの位置
肩の傾き(なで肩、いかり肩)
肩幅
前身頃の高さ
袖ぐりの大きさ調整
の5つです。
下の画像は、肩幅が広く、なで肩で、はと胸、バスト下がり気味の場合の補正例です。
実際の操作は下の動画のように、数値を変更することで行います。
調整した原型型紙を用いて型紙の製図を行います。既に原型型紙の組み込まれている型紙であれば、原型を入れ替えることでサイズを変更できます。
原型型紙の展開も行うことが出来ます。
要素リスト一番下の「展開」グループの抑制を解除すると、展開できるようになります。
調整手順手順
大まかに書くとこんな流れで調整します。
ソフトとデータのDL
↓
バスト、ウエスト、背丈を入力して原型を出力
↓
仮布で縫って着てみる
↓
ピッタリなら完成
↓
合わない箇所があれば補正量を測って入力
↓
仮布で縫って着てみる
↓
ピッタリなら完成。
パソコンと洋裁CADの準備
まず、パソコンを用意します。WindowsかMacの入ったPCが必要です。
ソフトウエアはJava上で動くので、Javaをインストールしておきます。Java8以降の最新版をインストールしてください。
Java8のインストールできない、古いパソコンでは、残念ですが動きません。
洋裁CADはこちらからダウンロードします。
寸法の入力
自分の寸法を入力します。
バスト、ウエスト、背丈の寸法を入力してください。単位は㎜です。
入力すると、型紙は自動的に再描画されます。
極端な寸法を入力すると、エラーが起きるので、入力できる数値に制限がかかっています。
バスト 700-950
ウエスト 500-バストサイズ
背丈 250-500
この範囲外の数値を入れても型紙に反映されません。
数値入力が済んだら印刷して、仮布に写し、縫い合わせます。
着てみる
出来た原型を着てみます。ピッタリであればこれで終了ですが、合わない場合は修正しましょう。
修正方法は以下のように行います。
バストポイントの調整
バストの頂点と、胸ダーツの始点を合わせます。
横方向は、ダーツ頂点間とバスト頂点間の差を測ります。鳩胸で、差が20mmあれば20を入力します。
縦方向は、ダーツ頂点とバスト頂点の差を測ります。乳房が垂れ気味で10mm差がある場合は、-10を入力します。
肩の傾きの調整
なで肩の場合、肩で余った布をつまんで、余った量を入力します。
10mm余っていれば、10を入力します。
いかり肩の場合は、首元が余るので、同様に余った量を測って入力します。
10mm余っていれば、-10を入力します。
肩幅の調整
原型側が広すぎる場合、10㎜余っていれば-10を入力します。
10mm足りない場合は、10を入力します。
前身ごろの高さ調整
へその部分が浮き上がってしまう場合、10㎜浮いていたら10を入力します。
10mm余っていれば-10を入力です。
確認する前に、背中側の原型裾がウエストライン上にあるかを確認しておきます。ずれていれば背丈を修正します。
原型の展開
原型展開機能も付いています。抑制されている「展開」グループを抑制解除すれば展開可能になります。
最終更新日: 2018-12-04 18:13:28
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