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衿ぐりと袖ぐりの書きかた
このページではフリーアパレルCAD「洋裁CAD」で衿ぐりと袖ぐりを描く方法を解説しています。
原型からオフセットして描く方法
型紙の作りかたの本で、よく下のように原型からオフセットして書く指示があります。
この場合は、線上分点2つで始点と終点を置き、多点ベジェ曲線を用いて描きます。
点とベジェ曲線の定義は以下の通り。
ベジェ曲線の角度はそれぞれ原型のオフセット元の曲線の始角度と終角度を取り込めばOK。
前後の身頃で同様に描けば、スムーズにつながります。
推奨する書きかた
線には方向があります。(方向を表示させるには、「設定→表示設定」で「線方向表示」を1にセットします。)
上の図のように、後衿ぐり線は、中心から肩へ線をひく。前衿ぐり線は肩から中心へひく。
ようにしてください。
将来、部分的に要素を保存して他の型紙へ貼りつける機能を追加する予定があります。
衿などの部分は、過去に書いた型紙からコピペできて便利になります。
その場合、線の方向があっていないとぐちゃぐちゃになってしまいます。
そこで、あらかじめ方向を統一しておくのが、推奨する目的です。
肩の角度を変える
肩の部分の角度を変更したい場合は、一方の身頃だけ変えると前後でスムーズにつながらなくなります。
下の図では、
数値要素5→数値15
数値要素6→要素5の値+要素1-K27の始角度
要素4の角度1→要素6の数値
という関係にして角度を15度変更しています。
同様に後身頃側の衿ぐり線も要素5を加えます。
これでスムーズにつながります。
曲線を変えて描画する
曲線を変える場合は、3次ベジェ曲線を使って描画します。
3次ベジェ曲線を書くには案内直線が2つ必要ですから、これを描画してから3次ベジェ曲線を書きます。
曲線の変更は2本の直線の長さを変えることで調整します。
案内曲線は調整後、非表示にしておきます。
曲線の長さを指定して描画する
衿ぐり線の長さを指定して描画する場合は、不定値要素と繰り返し要素のペアを使います。
曲線の長さを指定する場合、どこか寸法を調整する部分が出てきます。下の例では胸位置の高さを上下することで曲線の長さを調整しています。
要素14に250mmを入力して衿ぐり長さとし、目標値に設定、
不定値(要素15)を不定数値に指定して、要素16の線上分点の長さに設定。
要素2→要素16間にベジェ曲線、要素17を描画。
要素18に「後衿ぐり線(要素13)の長さ + 前衿ぐり線(要素17)の長さ」を入れ、を検査数値に設定。
これで衿ぐり長さ(片側)250mmの線が描画できます。
最終更新日: 2015-02-24 06:15:04
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