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外部グループ参照要素
外部グループ参照要素はリリース17で追加された要素です。
既に作ってあるktd型紙ファイルから、グループ単位で要素を取り込みます。ファイル全体の要素を取り込むこともできます。
似た機能をもつファイル参照要素がありますが、今後はこちらの外部グループ参照要素を使用することを推奨します。
ファイル参照要素との違い
同様の機能でファイル参照要素がありますが、これを拡張した物になります。違いは表の通りです。
ファイル参照 | 外部グループ参照 | |
取り込む要素 | ファイル単位 | グループ単位 |
要素の上書き保存 | 不可 | 可能 |
入れ子構造 | 不可 | 可能 |
印刷 | 不可 | 可能 |
ファイル形式 | dxf | ktd |
取り込んだ要素を上書き再定義できるようになりました。上書きした要素は、取り込み側のファイルに保存されるので、元のファイルに影響はありません。
ファイル参照要素をもつ外部ファイルを取り込むこともできます。
注意すること
外部グループ参照要素を持ったファイルを取り込むことができるので、設定によっては自分自身を読み込むことができてしまいます。この場合無限に要素を呼び出し続けることになってしまうので気をつけてください。同じファイル名が一定回数呼び出された場合、警告が出るようになっています。
呼び出すファイルは親子関係を整えておきます。グループ単位で呼び出すので、グループ外に親要素があると、エラーになってしまいます。呼び出し時に不足している親要素がある場合は、親要素を差し替えるためのパネルが表示されます。
グループ外の親要素をなくすか、全ての要素呼び出すようにするとエラーを回避できます。
使いかた
原型型紙や袖、襟など、同じような形状の物を使いまわす場合は、パターンを単品で作っておき、必要に応じて外部グループ参照で呼び出して使うと効率よく製図できます。
呼び出したパターンは、数値要素等を上書きして製図中の服に合うように変形させます。
下の動画は、半袖を外部グループ参照で呼び出し、袖山長さなどを上書きして、製図中の服に合せています。
最終更新日: 2021-05-19 10:15:18
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