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派生線要素の解説
このページでは、洋裁CADで使う派生線について解説しています。
派生線要素について
他の線を用いて新たな線を作る要素を派生線要素といいます。
線のコピーやオフセット線などがこれにあたります。
移動はコピーに似ていますが、線を移動するだけで新しい線はひかないため、派生線の仲間には入りません。
延長短縮要素と分割線要素も似ていますが、同じ理由で延長短縮は派生線の仲間には入りません。
派生線の種類
4つの種類があります。
オフセット線
親になる線から一定の距離離れた位置に新たな線を引きます。縫い代線として多用します。
分割線
1つの線を分割して、2つの線にします。2つになった線のうち、1つは元の要素名を継承し、もう一つは新しい要素になります。
コピー線
線類をコピーして、回転、移動します。コピー元の要素はそのまま。コピーした線は新しい要素になります。
対称コピー線
線類を2つの点を軸にして反転します。コピーした線は新しい要素になります。
縫い代線
縫い代を作ります。複数の縫い代幅、角形状を選択できます。
オフセット線
親になる線類から一定距離離れた位置に線を引きます。線類は複数指定できます。連続していない線を指定した場合は、自動的に繋げて1つの線にします。
生まれる線の位置は、親の線の方向に対して右か左で設定します。
線の最初と最後は「閉じる」を選択することで繋ぐことが出来ます。
ダーツなどの凹みを飛び越して描く場合は、補助線を用意しておくときれいに描けます。
下の動画は、袖の型紙にオフセット線を定義して縫い代を作っています。
オフセット値の異なる縫い代線を描く場合は、2つのオフセット線を作成し、変更-エッジ要素を用いて繋ぎます。
下の動画は前身頃にオフセット値の異なる縫い代線を作成しています。
分割線
1本の線を、線上の点で2つに分割します。線の元の方の線が要素名を継承し、先の方が新しい要素名になります。
下の動画は、分割線定義しています。
コピー線
複数の線をつなげて新しい1つの線を作ります。
位置は始点から終点の分だけ移動します。
角度を設定すると終点を中心に回転します。
繋がった複数の線を選ぶ場合は、前の線の終端点と次の線の始点を結びます。
線が離れている場合は、近い方の端点同士を直線で補完して繋ぎます。
対称コピー線
複数の線をつなげて新しい1つの線を作ります。
選択した2つの点を軸にして、対称の形状になります。
下の動画は、対称コピー線を作成しています。
縫い代線
縫い代線はリリース16で追加された要素です。
今まではオフセット線を縫い代として使ってきましたが、この代替えとして追加されました。
縫い代線は四つの縫い代幅を設定することができ、4種類の角の処理方法を選ぶことができます。また、ダーツに対しては、山形の形状を設定することができます。
下の動画は、縫い代線を設定しているところです。
角の種類は、下の四つを選ぶことができます。角処理についてはこちらで検討しているので読んでみてください。
角の角度が変わると下の動画のように角の形状も変わります。
ダーツの部分は下の動画のように設定します。山の高さは、縫い代幅からひとつ選んで利用します。
最終更新日: 2020-06-08 16:12:10
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