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点要素の解説
このページでは、洋裁CADで使う、点要素について解説しています。
Youtube版もあります。
点要素について
型紙を製図するための補助的な役割を担っています。
線を描くときの起点になったり、コメントやグループの基準点として用いられます。
線は点がないと描くことが出来ないので、新しい型紙を書き始めるときは、まず点要素を作ります。
点要素は補助的なものなので、印刷することが出来ません。
型紙中に印を印刷したい場合は、記号を使います。
定義方法
点は下記のいずれかの方法を使って定義します。
座標点
X座標とY座標に数値や数値要素を入れて定義します。
オフセットxy点
既にある点からX,Yだけ移動した位置に定義します。
オフセット角度-長さ点
すでにある点から、角度、長さだけ移動した位置に定義します。
点間分点
2つの線を結ぶ間に定義します。
線上分点
線の上に定義します。
交点
線の交わった位置に定義します。
線上オフセット点
線上にある点から、角度、長さだけ移動した位置に定義します。
座標点
X座標とY座標を入力して点を定義します。
下の動画は、新規ファイルを作成して、座標10、10の位置に点を定義しています。
入力する値は、数値以外に数値要素、線の長さなども代入できます。
オフセットxy点
始点からX,Y方向に移動した位置に点を定義します。
下の動画は、始点から100,100の位置に新たな点を定義しています。
オフセットX,Yに入力する値は、数値以外に数値要素、線の長さなども代入できます。
下の動画は、始点からX,Y方向ともに数値要素だけ移動した位置に新たな点を定義しています。
その後数値要素を変更して点の位置をずらしています。
オフセット角度-長さ点
始点から角度、長さだけ移動した位置に点を定義します。
角度は、始点の右方向が0度。上方向が90度になります。
下の動画は、始点から20度、長さ30の位置に新しい点を定義しています。
角度、長さに入力する値は、数値以外に数値要素、線の長さなども代入できます。
下の動画は、角度、長さにそれぞれ数値要素を設定したのち、数値要素の値を変更して点の位置を修正しています。
点間分点
二つの点の間に新たな点を定義します。
始点から終点方向へ設定した長さだけ移動した位置、または点間長さに対する割合だけ移動した位置に新しい点を定義します。
割合に入力する値は、0から1の間に設定すると、点の間に入ります。それ以外の値は点間より外に定義されます。
下の動画は、始点から終点方向へ割合0.4移動した位置に新たな点を定義しています。
割合/距離に入力する値は、数値以外に数値要素、線の長さなども代入できます。
下の動画は、、始点から終点方向へ40.5mm移動した位置に新たな点を定義しています。
入力値をマウスホイールを回して変更する場合、デフォルトでは増減値0.01に設定されているので、距離を入力する場合は1に設定し直すとよいでしょう。
線上分点
線の上に点を定義します。
指定した線の端点を起点にします。線の端点から設定した長さだけ移動した位置、または線長さに対する割合だけ移動した位置に新しい点を定義します。
割合に入力する値は、0から1の間に設定すると、線上に乗ります。それ以外の値は線端の延長上に定義されます。
距離に入力する値は、0から線長さの間に設定すると、線上に乗ります。マイナス、または線長さより大きい値は線端の延長上に定義されます。
線は複数指定することが出来ます。このとき、線の長さは指定した線の長さの合計になります。
下の動画は、曲線の割合0.5の位置に点を定義しています。
下の動画は割合に入力する値を数値要素にすることで、別の曲線の同じ割合の位置に点を定義しています。
交点
2つの線の交わった位置に点を定義します。
複数の交点がある場合は、番号を変更して選びます。
定義時に2つの線が交わっていても、その後の変更で交わらなくなった場合はエラーになります。
下の動画は、2つの直線の交わった位置に点を定義しています。その後、直線を平行にしてエラーを発生させています。
下の動画は、2つの曲線の交わった位置に点を定義しています。交点が複数ある場合は番号を指定します。延長上の点を使わないこともできます。
線上オフセット点
線の上にある点を始点とし、そこから角度、長さだけ移動した位置に点を定義します。
角度は始点における線との接線の角度を基準にします。
下の動画は、曲線上の点を始点にして線上オフセット点を定義しています。
最終更新日: 2021-11-09 05:50:29
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