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要素の操作
このページでは、洋裁CADの要素の操作について解説しています。
要素とは
画面上に表示される線、点やコメントなど、表示されない数値などは全て要素として定義されます。
洋裁CADは要素を順に定義してゆくことで製図を行います。
定義済の要素はウインドウ左にリスト表示されます。
要素の種類
要素は12の種類があります。また、定義方法によりさらに細かく分類されます。
下の一覧は、現在の要素の種類と定義方法を示しています。
種類 定義方法
点
座標点
オフセットxy点
オフセット角度-長さ点
点間分点
線上分点
交点
線上オフセット点
直線
2点直線
始点-角度-長さ直線
曲線
多点ベジェ曲線
2次ベジェ曲線
3次ベジェ曲線
多点3次ベジェ曲線
円弧線
中心半径円弧線
3点円弧線
角R円弧線
派生線
オフセット線
分割線
コピー線
対称コピー線
複合線
袖山線A
袖山線B
変更
エッジ
延長短縮
移動
対称移動
方向反転
数値
計算値
点点距離
点線距離
点点角度
不定値
繰り返し
差し替え
コメント
コメント
グループ
記号
合印
わ印
矢印
タック1
タック2
ギャザー
いせる
のばす
ボタン
ボタンホール
参照
ファイル参照
画像ファイル参照
拡張機能
現在作成中
定義と再定義、デザイン変更
新しい要素を作る場合は、「未定義」要素を選んで定義することで行います。新しい要素ができると、その下に新たな未定義要素が生まれます。
線や点などを修正する場合は、他のCADのように削除するのではなく、(原則として)再定義することで変更します。
定義値のうち数値だけを変更する場合は、「デザイン変更」を使卯と便利です。
再定義では、再定義している要素以下の要素は描画されませんが、デザイン変更はすべての要素が描画されるので、結果を見ながら修正することが出来ます。
定義値に数値が含まれていない要素では、デザイン変更はメニューに表示されません。
種類と方法の変更
一度定義した要素の種類と定義方法は変更できませんでしたが、R13.2から変更できるようになりました。
変更できる範囲は以下の通りです。
点要素
定義方法の変更が可能
線要素
直線-曲線-円弧線-派生線-複合線の範囲内で変更可能
順序変更
他の2次元CADでは人が線を引きますが、洋裁CADではCADが線を引きます。人の役割は、描画の作業手順を記述することです。
ですので、要素の順番も洋裁CADでは重要な意味を持ちます。
下の動画は、要素の順序変更をしているものです。
1曲線を作成
2曲線をオフセット
3曲線を分割
の順から、
1曲線を作成
2曲線を分割
3曲線をオフセット
に順番を変えると、分割後の曲線をオフセットすることになるので、オフセット線が短くなります。
抑制/復活
型紙を修正は、基本的には要素を再定義するか、要素を追加することで行います。
修正で不要になった要素は削除しますが、要素には親子が付いているため、不用意に削除すると子要素がエラーになりますので注意が必要です。
親子関係は、情報表示で確認できます。
下の動画は要素の削除をしています。
不要だけどもしかしたら使うかもしれない、という場合は、抑制すると「無いもの」として扱われます。
この場合も、子要素はエラーになります。抑制した要素は復活させることが出来ます。
グループ要素を定義の中で抑制すると、子要素も含めてグループ全体が抑制されます。
SHIFTキーまたはCTRLキーを押しながら要素をクリックすると、複数要素の削除、抑制が出来ます。
複製
似た要素を作る場合は複製すると便利です。下の動画はボタンを並べています。
直前の状態に戻す(アンドゥ)
元の状態に戻りたいとき、フリーズして直前の状態から再開したい場合は、ファイル-バックアップファイル読み込みで戻ります。
バックアップファイルは操作ごとに最大20個作成されるので、だいぶ前の状態にも戻れます。
表示/非表示
線や点要素は、非表示に設定することが出来ます。
非表示にした場合は見えなくなりますが、子要素への影響はありません。
kts形式のファイルを作る場合、数値要素を非表示に設定すると、ktsファイルの読み込み後に該当数値要素の参照が出来なくなります。
要素リスト左端の表示記号をクリックすることで表示非表示を変えることが出来ます。
SHIFTキーまたはCTRLキーを押しながら要素をクリックすると、複数要素の表示/非表示が設定できます。
グループ要素を非表示にすると、グループに所属する要素すべてが非表示になります。
情報表示
情報表示ウインドウを開けると、線の長さや親子関係の情報を得ることが出来ます。
最終更新日: 2018-11-15 09:24:24
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