断面と伸び表示
洋裁CAD開発日記88
2020/5/25
断面表示の続き
切断線が途切れ途切れになってしまうバグがあるのでこれを直した。大体つながるようになったけれども、それでもまだ時々途切れてしまう。
切断線の長さを3D上に表示するようにした。表示パネルの方向は常にカメラを向くようにすべきなのだが、気力が続かないのでやめた。常に一定方向を向いているが、いつか修正しようと思う。
ボディと布をカットしてそれぞれの長さが表示されるので、任意の断面でのゆとりがどれだけあるか確認できるようになった。
コピー要素などのバグ修正
コピーをする場合コピー元になる要素を選択するが、20以上選択するとそれ以上が選べないバグがあったので修正した。ユーザーさんに教えてもらったもの。
調べてみるとコピー要素以外に数値要素、対称移動要素、合印要素でも同じバグがあったのでこれも直しておいた。
図柄作成機能の見直し
全体的に見直して修正した。画像をパターンに合わせて変形するため、パターン本をポリゴン化するのだが、以前作った時はポリゴン化にいろいろバグがあって、
それを付け焼刃で修正していたので、プログラムがかなりおかしかったり時間がかかったりしている。3Dでポリゴンかのバグを取り除いたので、付け焼刃の部分も外した。
作成したテキスタイルイメージを3Dでも使いやすいように、1mm=1ピクセルとなるイメージファイルを吐き出せるようにした。
布にパターンイメージを印刷する場合、200DPIで印刷しようとすると、イメージデータは縦横十数万ピクセルの大きさになる。
一方3Dの中で布に貼り付けるイメージデータは1mm=1ドットでも十分なくらいで、200DPIもあると大きすぎて困ってしまう。
図柄作成機能を作る時に困ったことのもう一つが、メモリーの問題で、使っている8GBのパソコンでは、大きなイメージを作るとメモリーが溢れてしまう場合があった。
そこでプログラムを工夫して、イメージデータをいくつかに分けてからファイルに出力していたのだけれども、これも今後は修正してメモリーをたくさん使うようにな形に直し、プログラムを単純化したいと思っている。
外部ファイルのフォルダー設定を変えられるようにする
今までずっと外部ファイルは現在作業しているホルダーに置く必要があった。
なので原型ファイルも、フォルダそれぞれにコピーして配置する必要があった。
DXFファイルや画像ファイルも同様。
これを改めて、フォルダを選べるようにした。ただし、洋裁以下のフォルダのみになる。
今までは服の原型を変更すると、影響を受けるのがそのフォルダーの中にある服のみだったが、今後任意のフォルダーから参照できるようになるので、原型を変更すると思わぬところのパターンが変わってしまう可能性がある。
このあたりはユーザーさんがしっかり管理してもらえばと思う。
フォルダーを変えれるようにしたのは、今後画像ファイルやボディファイルなど、使用する外部ファイルが増えるため、ここのフォルダーにコピーしているとかえって訳が分からなくなってしまうと判断したためです。
布の伸び表示
断面表示で服とボディとの余裕量を検証できるようになったが、布はバネの集合体として計算しているので、外力が働いていると伸びてしまう。なので、断面を表示するとともに伸び量も表示できるようにした。
最小閾値を設けてそれ以上伸びたら、3d上に色付きの線を表示させる。最大しきい値も設定して、伸び量に応じて線の色を変えることで、どのくらい伸びているのかが分かるようにする。
同時に縮み量も表示できるようにしたのだけれども、これは実装するかどうか考え中。
伸びる量表示には大量のメモリーを必要とする。
8GBのメモリーのパソコンで作業をしているのだけれども、伸び量を表示をさせるとメモリーがパンクして、ハードディスクをメモリ代わりに使い始めてしまい、動かなくなってしまう。
仕方がないのでメモリーを増設することにした。
16GBあれば十分だとは思ったけれども、ちょっと古いパソコンなので次回増設しようと考えた時には適合するメモリーがなくなっているか高くなってしまっている可能性がある。
なので32GBに増設することにした。
最終更新日: 2020-05-25 11:53:29