バージョンアップ後の作業
洋裁CAD開発日記90
2020/7/27
リリース16のその後
毎回リリースすると不具合が見つかって小バージョンアップをするのだけれども、今回は念入りにバグ取りをしたので出てきていない。
サンプルの型紙データ、「ケープ」を同梱し忘れていた。
このデータがないと練習課題ができない。とりあえずDiscordの宝箱の中に入れておいた。時間ができたらダウンロードデータの中に取り込んでおく。
このケープのデータが開けないという問い合わせがいくつかきたのだけれども、原因がわからなかった。
その後ユーザーさんの報告でJavaの32Bit版だと開けないことが分かった。64Bitだと普通に開ける。原因は不明。
数値入力テキストフィールドのバージョンアップ作業
数値入力は意外と複雑で、数字そのものを入れたり、「要素〇×の長さ」という文字列を入れたりする。100と入れる時は一文字ずつ入れていくので、1、10、100と順番に変わっていく。現状では100になる前に1でも10でも反応してしまう。これを修正して100を入力してからリターンキーを押さないと反応しないようにした。
数値入力のテキストフィールドは、何種類か作ってあって、仕様がバラバラになっているのだけれども、これも一つにまとめて管理することにした。
意外と複雑で、手間取っている。
3Dデータの出力
現状は3Dの服データを出力する機能は実装していない。需要があれば考えるのだけれども、どうなんだろうか?
たまたま、vtuberの3Dデータを3Dプリンターで出力するためのデータ変換エンジン「TamatsukuriENGINE」の存在を知った。
こちら
服の3Dモデルは一枚のポリゴンからできているので3Dプリンターでは出力できない。袋状の厚みのあるポリゴンに変換すれば3Dプリンターで出力できるようになる。
試しにやってみたのが下の図。変換方法がいまひとつなので、厚みはでこぼこしている。
洋裁CADで設計した服の3Dデータを3Dプリンターで出力する需要があるのなら、オブジェクト形式などの一般的な3Dフォーマットファイルに出力して、「TamatsukuriENGINE」に渡すようにすれば良い。
次回のバージョンアップで3Dデータの出力機能を実装しようかと考えている。
今後の予定
秋くらいまでは大きな作業はしないつもり。
触っていないと忘れてしまうので、数値入力などの細かいところのブラッシュアップをしばらく続ける。
次のバージョンアップでは、型紙ファイル間でのデータ共有を考えている。
現状では参照ファイルとして丸ごと取り込むか、部品ファイルを作って取り込むの二つの方法があるのだけれども、普通にグループごとに切り分けて他の型紙に持って来れるように変えたいと考えている。例えば色々なタイプの袖だけを書いてある型紙ファイルを作っておき、新しい服を作る時は、そこから使う袖を出してきて貼り付ける。
プログラミング言語で言うところのライブラリーのような機能を実装したい。
これをするにはかなり書き換えが必要なので、秋までにどう変更すればよいか、検討を重ねておきたい。
最終更新日: 2020-07-27 09:08:10