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3次元服飾造形学

三角原型により従来より正確な原型型紙ができるようになったので、今後はこの原型を用いた製図方法や考え方のまとめをしていきたいと考えています。
三角原型を用いた製図手法は従来の手法とは全く違うので、かなり大風呂敷ですが「3次元服飾造形学」というタイトルで進めてゆきます。
三角原型については下の動画をご覧ください。

論文も出ています。
3D人体計測データを基にした適応的なゆとり量の個別型身頃原型の開発

やりたいこと

動きを考慮に入れる

三角形原型型紙と従来の手法で作った原型型紙を比較するとアイテムによっては形状に開きがあります。 これはおそらく動いた時のゆとりを考慮しているのではないかと考えられます現状三角原型は体を動かした時のゆとりを考慮していないのでこれを追加していきたいと考えています。

パンツの型紙。従来のパンツの型紙形状とはだいぶ異なる

人体に原型を沿わせるか、シルエットを作るか

原型型紙は基本的に着れば人体にフィットした形になります。この型紙にさらにゆとりをつけて服の型紙を作りますが、単純にフィットすればよいかと言うと疑問が残ります。
一歩進んで型紙に希望のシルエットを入れ込み、独自のシルエットをキープしてかつ体にストレスを与えない原型型紙を作るようにしてはどうか、
スタイルの良い人は体にフィットしても綺麗なシルエットになりますが、そうでない人は体にフィットした原型は利用できないのかなと思います。

補正具との一体設計

単純に体にフィットした原型型紙を作りそこから服を作っても着用者の満足度が高くなるとは限りません。
着用者がの考えている自分の理想的なシルエットと実際のシルエットの間には開きがあるのが普通だと思います。
そこでバストパッドやコルセットといった身体のシルエットを調整する補正具を人体3Dデータと組み合わせあらかじめ理想的なシルエットを作った上でこのシルエットに合う服を設計できるようにする


AIでの型紙生成

将来的には服のイラストからAIを用いて服の型紙を作れるようになるでしょう。 その時、服の情報と来ている人の情報が一体になってしまっているとデータ量が増えたりイラストに書かれている人にはフィットするけど実際の人にはフィットしない服の形紙ができてしまったりします。
服の情報と人体の情報を分離してAIに型紙を開かせるようにすれば情報量が減ったり様々な人の人体データと差し替えたりできるようになります。 原型型紙を用いた設計手法は人体データと服データを分離しているので、AIの服生成に適していると考えられます。
AIを利用し、衣服のデザイン画から型紙を制作する方法

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